2025.03.04
4. Wordressで更新作業を内制化するメリットとデメリット【連載 : WordPressでホームページを制作しよう!】
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↓これまでの記事はこちら(1.から順にお読みください)
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1. WordPress(ワードプレス)って何?【連載 : WordPressでホームページを制作しよう!】
2. WordPressのメリットとデメリット【連載 : WordPressでホームページを制作しよう!】
3. WordPressのメンテナンスについて【連載 : WordPressでホームページを制作しよう!】
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ホームページを運営する上で、避けて通れないのが「更新作業」です。
新しい情報を追加したり、古い情報を修正したり、ホームページは常に最新の状態に保つ必要があります。しかし、ホームページの更新方法は一つではありません。私たちのようなホームページ制作会社に都度依頼する方法と、WordPressをCMS(コンテンツ管理システム)としてホームページ制作時に導入して自社で更新する方法があります。
この記事では、それぞれの方法のメリット・デメリットを比較し、ホームページに最適な更新方法を見つけるための判断方法をお伝えします。
●都度更新依頼の利点と欠点:プロに任せる安心感とコスト
まずは、ホームページ制作会社に都度更新を依頼する場合の利点と欠点を見ていきましょう。
【利点】
●専門的な品質
プロのホームページ制作会社に依頼するため、デザインやコーディングの品質が保証されます。また、専門的な知識や技術が必要な複雑な更新作業も、安心して任せることができます。
●手間がかからない
自社で更新作業を行う必要がないため、担当者の負担を軽減できます。ホームページの管理に時間を割けない場合や、専門知識を持つ人材がいない場合に有効です。
●常に最新の状態
ホームページ制作会社は、最新のWeb技術やトレンドに精通しているため、常にホームページを良い状態に保つことができ、変化の激しいセキュリティ対策やSEO対策なども専門的な観点から適切に行うことが可能です。
【欠点】
●費用がかかる
更新作業の度に費用が発生するため、頻繁に更新する場合はコストが高くなる可能性があります。特に、修正頻度が高い場合、修正点が複雑な箇所だったり修正量が多い場合は、費用が膨らむことがあります。
●時間がかかる
ホームページ制作会社とのやり取りや作業時間に時間がかかるため、タイムリーな情報発信が難しい場合があります。緊急性の高い更新が必要な場合には、迅速な対応が難しいことがあります。
●修正のたびにやり取りが発生する
軽微な修正にも都度依頼が必要なため、コミュニケーションコストが発生します。修正内容によっては、細かな指示や確認が必要となり、手間がかかることがあります。また修正内容は万が一のリスクを避けるために修正前にテストアップやデザイン確認を行うことがほとんどのため、時間がかかる場合があります。
●WordPressをCMS(コンテンツ管理システム)としてホームページ制作時に導入して自社で更新する場合の利点と欠点:自社で自由に更新できる柔軟性
次に、WordPressでCMSを導入して自社で更新する場合の利点と欠点を見ていきましょう。
【利点】
●更新頻度が高くても低コスト
自社で自由に更新できるため、頻繁に更新する場合でもコストを抑えることができます。特に、ブログやニュースなどの情報発信が多いホームページに適しています。また、商品が頻繁に入れ替わったり新商品を追加する必要のあるECサイト、値段や条件などを頻繁に変更したり情報を削除したりする不動産などの売買サイトなどはほぼCMSを導入しています。
●タイムリーな情報発信
自社でリアルタイムに更新できるため、タイムリーな情報発信が可能です。緊急性の高い情報や、最新の情報をいち早く発信したい場合に有効です。
●修正の度にやり取りが発生しない
軽微な修正であれば自社で対応できるため、ホームページ制作会社とのやり取りを減らすことができます。修正内容をすぐに反映できるため、効率的かつ低コストでのホームページ運営が可能です。
【欠点】
●専門知識が必要
CMSの操作やホームページの管理には、ある程度の専門知識が必要です。担当者がいない場合は、新たに人材を育成したり、採用したりする必要があります。
弊社でWordpressでのCMSを導入した場合は、クライアント様毎にオリジナルの操作マニュアルを作成してお渡ししています。
●セキュリティ対策が必要
自社でセキュリティ対策を行う必要があるため、常に最新のセキュリティ情報を把握し、対策を講じる必要があります。セキュリティ対策を怠ると、ホームページが改ざんされたり、情報漏洩のリスクが高まるため注意が必要です。
●デザインの自由度が低い場合がある
CMSのテンプレートを使用する場合、デザインの自由度が低い場合があります。オリジナルのデザインを実装するには、Wordpressに精通した専門的な知識や技術を持ったエンジニアが必要です。
●WordPressを導入して更新作業を内制した場合の費用対効果
WordPressを導入して更新作業を内製化した場合、長期的に見ると費用対効果が高いと言えます。
初期費用として、WordPressの導入やカスタマイズ、担当者の教育などに費用がかかりますが、運用開始後は更新作業の度にホームページ制作会社に支払う費用を削減できます。
特に、更新頻度が高いホームページや、情報発信が多いホームページでは、内製化によるコスト削減効果が大きくなります。
また、内製化によって、タイムリーな情報発信や、柔軟なホームページ運営が可能になるため、ビジネスチャンスの拡大にもつながります。
●どのような場合にどちらの方法が適しているか
では、どのような場合にどちらの方法が適しているのでしょうか?
簡単に判断できるよう以下の項目をご参考ください。
【都度更新依頼が適している場合】
・更新頻度が低いホームページ
・専門的な知識や技術が必要な複雑な更新作業が多い場合
・ホームページの管理に時間を割けない場合
・デザインの品質を重視する場合
【WordPressでCMS構築が適している場合】
・更新頻度が高いホームページ
・タイムリーな情報発信が必要な場合
・コストを抑えて自由にホームページを更新したい場合
・自社でホームページの管理・運営を行いたい場合
● まとめ
ホームページの更新方法は、それぞれのメリット・デメリットを理解した上で、また予算も踏まえた上で自社のホームページの目的や状況に合わせて選択することが重要です。どちらの方法を選ぶ場合でも、ホームページを常に最新の状態に保ち、ユーザーにとって有益な情報を提供することが、ホームページ運営の成功につながります。
弊社でWordpressを利用したCMSを導入させていただく場合は、クライアント様の予算、目的、運営体制などをヒアリングし、ご相談しながら更新頻度の高いページのみCMSを導入する方法なども提案しています。