2022.11.01
【ホームページ制作Q&A(実例)】ECサイトを立ち上げる前の検討方法01
前回「ホームページ制作Q&A ECサイトはどうやって立ち上げたら良いの?」という記事をアップしました。
前回の記事は、「概要」的な説明だったのですが、今回はより具体的な立ち上げ選定方法をお伝えしようと思います。
これから ECサイトを立ち上げようとしている、現在のECサイトをリニューアル・改善したいとお考えの場合の参考になれば幸いです。
●クライアントのご要望
・商品販売サイトを立ち上げたい
・クレジット決済は不要/店舗来店での支払いまたは銀行振り込みのみにしたい
・可能であれば納品書、領収書、請求書を簡単に発行したい
・費用をできるだけ抑えたい
・自社で商品の入れ替え、値段やテキストの変更をしたい
・購入額ごとに割引率を変えたい
ECサイト構築についてはまず要件を整理して、「何をしたいか」(要件)をまず最初に洗い出し、
その要件にあったECサイト構築サービスを選定する必要があります。
他に
・外国語自動翻訳機能がほしい
・従量制での送料設定をしたい
などが、要件としてよくいただくご要望です。
この案件で最初にいただいた要件での開発方法の選択肢として、まず最初は以下のようにご提案しました。
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(1)オリジナルで、汎用ソフトを組み合わせてECサイト立ち上げ
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・WordPress + WooCommerce
・独自にレンタルサーバーを借りて運営
(または既存サイトのサーバーにサブドメインを当てて運営)
●イニシャルコスト:
<WordPress + フォームプラグイン>
・ディレクション費用 ¥◯◯◯◯
・サーバー設定(DB、SSL) ¥◯◯◯◯
・WordPressインストール/設定 ¥◯◯◯◯
・フォームプラグン導入/設定 ¥◯◯◯◯
・その他マニュアル補助 ¥◯◯◯◯
・ページデザイン費用 ¥◯◯◯◯(70アイテムと想定/確認画面デザイン含む)
・テンプレートコーディング ¥◯◯◯◯
・カテゴリー別商品登録 ¥◯◯◯◯
・編集/更新マニュアル作成 ¥◯◯◯◯
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総計
¥◯◯◯◯◯◯(税別)
●ランニングコスト:
・サーバー費、ドメイン費
Xserverスタンダードプランの場合
https://www.xserver.ne.jp/price/
13200円(税込)
独自ドメインを取得する場合別途ドメイン費用が発生いたします。
●メンテナンス費:
定期メンテナンスが必要な場合
WordPressメンテナンス 一回 ¥◯◯◯◯(税別)
※メンテンス内容によって異なります。
※Wordpress、WooCommerceとも汎用の無料ソフトですが、ソフト提供者側で
バージョンアップ、セキュリティアップデートが定期的に行われます。
アップデートの際、滅多にありませんがWordPress、WooCommerceどちらにも機能に不具合が生じる場合があります。
またサーバーの仕様変更やアップデートの際、これも滅多にありませんがアップデート内容に合わせてソフトのバージョンアップが必要な場合があります。
その場合、アップデート対応費用が必要な場合があります。
■特徴
この構築方法ですと初期費用は高くなりますが、ランニングコストは抑えられます。
銀行振込だけであれば、「(2)既存のECサイト構築サービスを使う場合」で構築した場合の決済ごとに毎回発生する手数料や月額費用が必要無くなります。
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(2)既存のECサイト構築サービスを使う
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(1)汎用のECサイト構築サービスを使う
・BASE
・Shopify
・Stores
などが代表的なサービスです。
・Square
アカウントをお持ちであれば、SquareでECサイト構築をすることも可能です。
それぞれ、月額費用や手数料、入金手数料などが違いますので、
ランニングコストを比較してどのサービスを使うかを選定する必要があります。
弊社ではどのサイトも構築経験があります。
これらサービスは月額費用が無料、または安いですが決済手数料・振り込み手数料がかかるのが欠点です。
銀行振込だけの場合でも、カートに入った売上に対して決済手数料が発生するサービスがあります。
請求書、納品書発行についてはサービスによって機能の有無が違います。
●BASE (納品書○/請求書×)
購入時に届く注文メールを請求書の代わりとして利用可能可能か検討
後払い決済の場合のみ、請求書ハガキが商品発送後に郵送で届きます。
●Shopify(納品書○/請求書○メール送信)
●Stores(納品書○請求書×)
購入時に届く注文メールを請求書の代わりとして可能か検討
銀行振込の場合は、各サービス指定の銀行口座が設けられそこに振込された後、手数料を引かれます。
※
(2)より本格的なサービスを使う
上記(1)より本格的なサービスで、カスタマイズなどがしやすいECサイト構築サービスもあります。
●Makeshop
https://www.makeshop.jp/
・145200円〜/年間ランニングコスト(長期契約割引最大30%OFF)
・販売手数料・注文手数料は0円
・バーチャル口座を使用する場合は1000円/月額
https://www.makeshop.jp/main/function/aozorabank/
●Easy My shop
https://www.easy-myshop.jp/index.html
・40000円〜/年間ランニングコスト
※
クローズド販売(会員制ショップ)について
●BASE
●Shopify
●Stores
●Makeshop
●Easymyshop
上記いずれのサービスもパスワードを設定して、パスワードを知っている方のみが
購入できる会員制サイトとして運用できます。
※
以下、主要なECサイト構築サイトの費用例です。
■かかる費用
●イニシャルコスト:
ショップ設定、デザイン費、テンプレート開発費
¥◯◯◯◯◯◯〜(税別)
※商品点数、テンプレートによって多少お値段が変動いたします。
<BASEの場合>
●ランニングコスト:
E規定の決済手数料、ドメイン費(必要の場合)
●特徴
システム、サーバーもすべてBASEで用意され、開発費が安くできます。
独自ドメインの場合は別途取得が必要です(年1500円程度)
テンプレートベースですので、選んだテンプレートのカスタマイズ可能範囲内でのデザイン、
レイアウトになります。
会員情報などもこちらで抱える必要が無いので、
セキュリティも担保されています。
メンテナンスも必要ありません。
●銀行振込の管理
銀行振込は購入者はBASEの口座に振り込みし、自動で入金確認されます。
手数料とともにショップ指定口座に再度振り込みになりますので管理が楽です。
●割引
割引をWooCommerceと同じく設定はクーポン機能を使ってクーポンコードを連絡することは可能です。
https://ltd-regalo.co.jp/new-era/base/9691/
【最後に】
ECサイト構築の場合は、必要な機能とランニングコスト、決済手数料の3つの兼ね合いで
開発・立ち上げ方法を検討する必要があります。
すべての要件を満たすためには、「(1)オリジナルで、汎用ソフトを組み合わせてECサイト立ち上げ」での構築が必要ですが、初期の構築費用のご予算・ランニングコスト・売り上げ予想などを鑑みて「(2)既存のECサイト構築サービスを使う」方法で、要件の優先順位または要件の取捨選択をして予算を下げつつ出来る限り要件に近いサイト制作をご提案させていただきます。
※弊社での制作実例をベースに、ブログ用に内容を最適化して記述しています。
※掲載の情報は、この記事を投稿した日時時点のものです。